Translate

2012年12月7日金曜日

64bit版WindowsとODBC

 64bit版Windowsで32bitのアプリケーションを動作させようと思うと、WOW64と云う機能が用意されているため思いのほかすんなりと動作してくれます。 ただし、ODBCやActiveXなどを利用しているとやや問題が出てくるようです。
 ここではODBCを使っている場合に生じる問題に関する解決方法について説明します。

症状

 ODBCを利用しているアプリケーションで、DSNの設定を正しく行っているにもかかわらず「データ ソース名および指定された既定のドライバーが見つかりません」といったエラーメッセージが表示される。

原因

 64bit版Windows上ではODBCのドライバにも、64bitと32bitの両方が用意されているために起こります。

説明

 64bit版Windowsで32bitアプリケーションを動作させると、WOW64が自動的にアプリケーションを64bitにエミュレートして、アプリケーション側には意識させること無く動作させることができます。ただし、このときODBCやActiveXなどの外部モジュールに関しては32bit版が利用されます。
 コントロールパネルのODBCアドミニストレータでDSNを設定した場合、通常64bit版のODBCの設定が開かれます。このため、ODBCアドミニストレータでDSNを設定していても、いざアプリケーションを起動すると「データ ソース名および指定された既定のドライバーが見つかりません」といったエラーメッセージが表示されます。

対処方法

 次のファイルから32bit版のODBCアドミニストレータを起動して、DSNの設定を行います。
%windir%\syswow64\odbcad32.exe

参考資料

Microsoft - KB942976

2012年11月30日金曜日

wake on lan が機能しない

Dell Precision T1650のパソコンでOS側のドライバの設定はMagic Packetを受け取るように設定し、なおかつBIOS設定のwake on lan の設定も 『Enabled』に設定しているにもかかわらずMagic Packetを送信しても電源がつかない現象が発生しました。
おかしいと思い、PCのLanポートを見てみると、電源を切った状態でも普通は光っているはずのライトが消えている状態でした。
Dellに問い合わせたところ、BIOS設定の一部分の設定が違う為にこの現象が起こっていました。
以下にそれを記述します。


■原因

  • BIOS設定で『Power Management』という項目の中にある、『Deep Sleep Control』の設定が『Disabled』になっていなかった事。  

■対象

  • Dell Precision T1650

■対処方法

  •  『Deep Sleep Control』の設定を『Disabled』に設定しておく。

おそらくこの『Deep Sleep Control』というのは無駄な消費電力を抑える為のもので、電源を切った際にLanポートなどの周辺機器の機能を切ってしまうという事だと思います。

『Deep Sleep Control』で他の項目を選択している場合、例えば『Enabled in S5 Only』を選択している場合は、シャットダウン状態に移行した際に『Deep Sleep Control』が有効になるという事だと思われます。

wake on lan の機能がうまくいかない場合はチェックするようにしましょう。

2012年11月2日金曜日

Windows7でアプリケーションが「応答なし」になる

 ドメイン環境でWindows7を使用していると、不特定のアプリケーションで「応答なし」となってしまうことがあります。
 特定のアプリケーションやタイミングなどによって起こらず、最終的にログオフか再起動しないと改善しないこの問題について、マイクロソフトに対処方法が掲載されていたので紹介しておきます。

■原因

 ユーザープロファイルのAppDataをリダイレクトしてい場合、MS IME10の辞書ファイルを作成中にフォルダが見つからないと、作成処理がループしてCPUを100%使い切るようです。

■対象

  • Windows Vista 以降
  • Windows Server 2008 以降

■対処方法

 次のフォルダを作成することで改善されます。
%AppData%\Microsoft\IMJP10
 グループポリシーのログオンスクリプトなどで次のコマンドを実行することで、自動的にフォルダを作成することができます。また、ポリシー適用の範囲をWindowsVista以降にすることで、不要なフォルダの作成も防ぐこともできます。
md "%AppData%\Microsoft\IMJP10"

■参照元

フォルダリダイレクト環境にて Microsoft IME を利用するアプリケーションが応答しなくなる

2012年10月16日火曜日

「Windows セットアップはこのコンピューターのハードウェアで動作するように Windows を構成できませんでした」の対処方法

 初期のWindows7のインストールCDでPCをセットアップしようとすると、下記のようなエラーが出てセットアップが途中で失敗してしまいます。
 原因は適切なストレージドライバが見つからないことのようですが、インストール途中にドライバをインストールすることで回避することができます。
 その対処方法についてまとめておきます。

■エラー

Windows セットアップはこのコンピューターのハードウェアで動作するように Windows を構成できませんでした

■対処方法

 対処方は次の通りです。
  1. Intelから最新のストレージドライバをダウンロードする
  2.  http://www.intel.com/support/chipsets/imsm/sb/CS-031502.htm
  3. USBメモリにドライバを保存する
  4. Windowsのインストールを開始する
  5. 「Windowsのインストール場所を選択してください」で「ドライバの読み込み」をクリックし、先ほどのドライバを読込む

■参考サイト

詳しい内容はこちらを参考にしてください。

Windows 7 ベースまたは Windows Server 2008 R2 ベースのコンピューターでのインストール エラーの「Windows セットアップ Windows コンピューターのハードウェアを構成できませんでした」

2012年10月2日火曜日

ThunderbirdのLightningでGoogleカレンダーを同期する方法

 Lightningは、Thunderbird内で予定管理ができる便利なアドオンですが、これをさらに便利にするためにGoogleのカレンダーと同期する方法について説明します。
 Googleカレンダーと同期することで職場や自宅、スマートフォンなどで同じ予定を使うことができるのとても便利になります。

■新しい同期の方法

 GoogleカレンダーのCalDAVのURLが変更されたことで一部使用が変更されたようです。最近Lightningとの同期が全くできなくなった ので試してみたのですが、どうもLightning2.6にバグがあるようで相変わらず同期がうまく取れません。これらの問題は Lightning2.6.1で修正予定のようで、アップデートされたらまた新しく記事を投稿したいと思います。

■CalDAVのURL

 Lightningでカレンダーを追加するまでに、まずはGoogleカレンダーと同期するためのURLを取得する必要があります。
 CalDAV形式のURLは下記のURLと「カレンダーID」を組合せることで取得することができます。カレ ンダーIDはデフォルトのものはGmailのアドレスと同一「<アカウント>@gmail.com」で、追加したカレンダーに関しては 「<長い英数字>@group.calendar.google.com」となります。
https://www.google.com/calendar/dav/[カレンダーID]/events
 カレンダーIDはGoogleカレンダーの設定を見ると確認することができますが、カレンダーの設定の下図の場所をクリックすることで「ICAL」のURLをクリップボードにコピーすることができます。
図の場所をクリックする
出てきたURLを右クリックして「URLをクリップボードにコピーする」
 次にコピーしてきたURLを以下のように変更することで比較的簡単にCalDAVのURLを入力できます。
変更前: https://www.google.com/calendar/ical/[カレンダーID]/public/basic.ics
変更後: https://www.google.com/calendar/dav/[カレンダーID]/events
予めテキストエディタなどでURLを準備しておくと、楽にカレンダーが追加できると思います。

■作業手順

 同期する方法にはいくつかあるようですが、ここでは「CalDAV」フォーマットを使った同期の方法について説明します。
 ここからは、Lightningの説明になります。

Lightningの使い方

 Lightningの使い方がわからない方はこちらを参考にしてください。
  1. 新しいカレンダーを追加して、「ネットワークのサーバに保存する」を選択する
  2. 次にフォーマットに「CalDAV」を選択して、場所に先ほどの「CalDAV」のURLを入力します
  3. 次へを押して同期が始まると、Googleアカウントとパスワードの入力を求められるので入力すると設定完了です。

■注意

  • この方法では一つのGoogleアカウントのカレンダーしか扱うことができません。もし複数のアカウントのカレンダーを管理したい場合は、カレンダーの共有設定で代表になるアカウントを登録しておく必要があります。
  • 現在のところテスト段階のようでうまくいかないこともあるようです。
  • TODOに関しては同期が取れないようです。 
  • 一部のアドオンと競合して同期がとれないことがあるようです。確認が取れているのは「MinimizeToTray」です。

■参考

Googleカレンダー - CalDAV スタート ガイド

2013/6/19 次の内容を変更しました

  • 「CalDAVのURL」の説明を「作業手順」の前に移動し、一部説明文を変更しました。 

2013/6/24 次の内容を変更しました

  • 「注意」 に一部のアドオンで競合が発生することについて追記しました。

2013/10/2 次の内容を変更しました

  • 「新しい同期の方法」を追加しました。

2012年9月24日月曜日

ThunderbirdでGmailを使う方法

 ご存知の方が多いと思いますが、Gmailとは検索大手のGoogleが運営するフリーメールで、10GBという大容量のメールが保管できる便利なWEBサービスです。
 ここではそのGmailのメールアカウントを使って、普段使い慣れているThunderbirdから他のメールと同じように送受信する方法について説明します。

■説明

アカウントの追加方法について説明します。
  1. メニューの「ツール - アカウント設定」を開く

  2. 「アカウント設定」の左下にある「アカウント操作」をクリックして、「メールアカウントの追加」を選択する

  3. 名前、Gmailメールアドレス、メールのパスワードを入力して「続ける」をクリックする
  4. 「あなたのお名前」にメール送信時に表示される氏名、「メールアドレス」にGmailのアドレス、「パスワード」にはGmailアドレスのパスワードを入力して「続ける」ボタンをクリックします。

  5. 内容を確認して「完了」をクリックする
  6. 内容はほぼ自動で設定されますが、一応受信サーバが「IMAP」になっていることを確認してください。問題が無ければ「完了」をクリックします。

■注意

 ここで説明している方法では、受信サーバのプロトコルにIMAPを使用しています。通常、POP3のように受信したメールがサーバから削除されることはなく、Thunderbirdでメール受信後もWEB上のGmailから受信メールを確認することができます。ただし、Thunderbird上の受信トレイのメールを削除するとWEB上のGmailからも同じく削除されますので注意してください。

■IMAPとは

IMAPについて簡単に説明します。
一般的に受信サーバにはPOP3を使用されることが多いですが、POP3は基本的に受信メールをすべて端末(主にPC)にコピーして端末でメールを管理するのに対し、IMAPはサーバ上にメールを残してそれを管理するようになります。
簡単に言うとWEBメールを使用している感じになります。

内容はかなり要約していますので、詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。
ウィキペディア IMAP

2012年9月11日火曜日

Thunderbirdのゴミ箱が消えてメールが削除できない場合の対処法

 Thunderbirdのゴミ箱が消えて困っている人が意外に多いようで、ゴミ箱の復元方法についての記事のアクセス数が伸びているので、何気なくゴミ箱の復元方法について検索してみたところ、もっと簡単な方法があるようですので紹介しておきます。

■症状

  • メッセージの削除ができない(「Delete」キーもメニューの「メッセージの削除」も無反応)
  • アカウント内にゴミ箱が無い

■原因

Thunderbirdのゴミ箱は「Trash」と「Trash.msf」という2つのファイルから構成されています。このうち「Trash」がデータの実体で「Trash.msf」はインデックスの役割を果たしています。
この症状ではデータ本体の「Trash」が破損している、もしくは消えてしまっているため起こるようです。

■対処方法 

 対処法の手順は次の通りです。

  1. ゴミ箱が消えたアカウント名で右クリックする
  2. メニューから「新しいフォルダ」を選ぶ
  3. アカウントのコンテキストメニューから「新しいフォルダ」を選択する
  4. 名前に「trash」と入力して「フォルダを作成」ボタンを押す
  5. 名前に「trash」と入力してフォルダを作成する
例では「ローカルフォルダ」になっていますが、ゴミ箱が消えたアカウントを適所選択してフォルダを作成します。

■注意

 当方の環境(Thunderbird15.0.1)では問題なく復旧することが確認できましたが、不安な場合バックアップなどを作成してから作業するようにしてください。

■参照元

この投稿を書くにあたって参考にさせていただきました。
Thunderbird から「ごみ箱」が消えた時の対処法

2012年7月12日木曜日

MS Wordでテンプレートに保存する方法

 あるWord文章をWordの既定ファイル(Wordを起動した際や新規作成で作成される文書)として登録する方法について説明します。

用途

 文書テンプレートは、文書を新しく作成する際の雛形として使われます。文字スタイルや用紙サイズのほか文書の内容まで保存されますので、文書の内容によって予めいくつか用意しておくことで決まった書式の文章を効率よく作成することができます。

手順

  1. ファイルを開く
  2. 登録したい文書ファイルをWordで開きます。
  3. 名前を付けて保存する
  4. 次にメニューから「名前を付けて保存...」を選択します。
  5. ファイルの種類に「文書テンプレート」を選ぶ
  6. ファイルの種類から「文書テンプレート」を選択します。種類を変更すると保存されるフォルダの位置も変化しますので確認してください。
  7. ファイル名を入力する
  8. 最後に名前を指定して保存します。このとき「NORMAL」を選択して上書き保存すると既定ファイルとして保存されます。
※今までの既定ファイルが上書きされますので注意してください。

Wordのバージョンによる問題

Word2000ではNORMALに上書き保存しようとするとアクセス拒否されて保存に失敗します。この回避方法としては、予め別名でテンプレート保存しておきWord終了後にTemplatesフォルダを開いて保存しておいたテンプレートファイルの名前をNORMALに書き換えることで解決できます。

2012年6月13日水曜日

Windowsキー

 タスクバーのスタートメニューを開くためのWindowsキーですが、Windowsキーを使った便利なショートカットが意外とたくさんあります。
 新たに発見したショートカットもあったので説明と合わせて備忘録に残します。

ショートカットの一覧

Windowsキーと
組合せるキー
説明
EWindowsエクスプローラを開く
Rファイル名を指定して実行
Lコンピュータのロック
Windowsキー

2012年6月1日金曜日

Thunderbirdのゴミ箱が消えてメールが削除できない

 Thunderbirdでメッセージを削除しようと、「Delete」キーを押してもメニューの「メッセージの削除」を選択しても何も反応せず、メッセージを別のフォルダに移動したりメールの送受信などは問題なく行えるような事があります。
 この症状、ゴミ箱のファイル"Trash”が破損していることが原因なのですが、そもそもゴミ箱フォルダが表示されないためフォルダの修復が使えません。
 そんなときの対処法を以下にまとめます。
ゴミ箱の復元方法についてもっと簡単な方法がありましたので、まずはこちらを試してください。
Thunderbirdのゴミ箱が消えてメールが削除できない場合の対処法

■症状

  • メッセージの削除ができない(「Delete」キーもメニューの「メッセージの削除」も無反応)
  • アカウント内にゴミ箱が無い

■原因

Thunderbirdのゴミ箱は「Trash」と「Trash.msf」という2つのファイルから構成されています。このうち「Trash」がデータの実体で「Trash.msf」はインデックスの役割を果たしています。
この症状ではデータ本体の「Trash」が破損している、もしくは消えてしまっているため起こるようです。

■対処方法

プロファイル内のアカウントフォルダからゴミ箱の情報(「Trash」及び「Trash.msf」)を削除する。
  1.  Thunderbirdのアカウント設定からメールの保存先のパスをコピーする
  2. アカウント設定のサーバ設定の右下の方にメールの保存場所があります。
    アカウント設定
  3. Thunderbirdを終了しエクスプローラを開く
  4. ファイルを削除する前にThunderbirdを終了しておいてください。
  5. エクスプローラのアドレスにコピーしたパスを入力する
  6. エクスプローラを開いて「アドレス」に先ほどコピーしたパスを入力する。
    ※エクスプローラは[Windowsキー]+[E]で開くことができます
    エクスプローラ
  7. ゴミ箱のファイルを削除してThunderbirdを起動する
  8. Trash及びTrash.msfの二つのファイルを消して、Thunderbirdを起動するとゴミ箱が復活します。

■注意事項

  • この対処法ではデータ本体を削除しますのでゴミ箱の中身は戻ってきませんので注意してください。
  • ファイルを直接扱うため自信の無い方はバックアップなどしてから行ってください。
  • この方法では復旧しないことがあるようです。復旧しなかった場合の対処法については後日投稿する予定です。

2012年4月25日水曜日

Acrobatで印刷ダイヤログが開かない

AcrobatやAdobeReaderで印刷しようとすると下のようなエラーが出て印刷ダイヤログが出ないことがあります。
 通常はメッセージにあるようにプリンタドライバがインストールされていない事が原因なのですが、ネットワークプリンタを使用していて且つその名前を変えた場合にも同じメッセージが出てくることがあります。
 プリンタもインストールされており印刷プレビューも見れるため原因が分かりにくいが、通常使うプリンタが何らかの原因によって接続できない場合も同様のエラーを出すようです。

■エラーメッセージ

「ページ設定やドキュメントの印刷など、プリンタ関連の操作を行う前に、プリンタをインストールする必要があります。」
(Before you can perform printer-related tasks such as page setup or printing a document, you need to install a printer.)

■症状

  • 印刷プレビューは見れる
  • 印刷設定のダイヤログは開き別のプリンタを選択してもエラーが解消されない
  • 一つ以上のプリンタがインストールされている

■原因

 エラーの原因は 「通常使うプリンタ」に設定されているプリンタがネットワークプリンタで、且つそのプリンタの共有名を変更した事によるものでした。
 通常使うプリンタに接続できないとエラーを出してプリンタダイヤログが開かなくなるため、別のプリンタに切り替えることもできなくなっていたようです。ただ、予め印刷設定によってプリンタを変えた場合もエラーが改善されないところを見ると、「通常使うプリンタ」に対して何らかの特殊な処理がなされているのかもしれません。

■解決方法

 使用できるプリンタを「通常使うプリンタ」に設定しなおす。

2012年2月27日月曜日

トランザクションレプリケーションの更新可能なサブスクリプション

 SQLServer2005のトランザクションレプリケーションで2拠点間のデータベースを同期するために、作業の中で問題になったところとその解決方法についてまとめておきます。

■構成

 SQLServer2005 Standardをパブリッシャ、SQLServer2005 Expressをサブスクライバとして、「トランザクションレプリケーションの更新可能なサブスクリプション」を組むこと。

■注意点

 以上のような構成を「SQL Server Management Studio」のウィザードで組むためには、次のような注意点があげられる。
  • Distributed Transaction Coordinatorサービスを自動起動するように設定する
  • SQLサーバの認証を「SQL Server認証モードとWindows認証モード」にしておく
  • サブスクライバから接続するためのアカウント情報を、予めパブリッシャに登録しておく

■Distributed Transaction Coordinatorサービス

 サブスクライバからパブリッシャへ更新をトランザクションするには、サービスの「Distributor Transaction Coordinator」サービスを使用するので、次の設定をしてサービスを起動するように設定するようにする必要があります。
  1. パブリッシャとサブスクライバの双方でDistributed Transaction Coordinator(msdtc.exe)サービスを自動実行させる
  2. コントロールパネルの「管理ツール → コンポーネント サービス」を開き、コンソール ルートの「コンポーネント サービス → コンピュータ → マイ コンピュータ」のプロパティをから、msdtc.exeのセキュリティの構成を変更する
  • 「ネットワークDTCアクセス」にチェックを入れる
  • トランザクションマネージャ通信の「受信と送信を許可する」にチェックを入れる
  • 「認証を必要としない」を選択する
MSDTC「セキュリティの構成」

■SQLServerの認証方法

 サーバ認証の方法を、「SQL Server認証モードとWindows認証モード」に変更する。
サーバのプロパティ

■サブスクライブ用のアカウントを作成する

 パブリッシャ側のセキュリティに、予めサブスクライバ側からトランザクションする際に使用するアカウントを追加する。基本的にはレプリケーションを行うデータベースへの読込と書込の権限があれば十分です。
 このアカウントは、サブスクライバの一般ユーザーアカウントをパブリッシャのデータベースに接続するために、リンクサーバのプロパティで使用します。
  1. パブリッシャの「セキュリティ → ログイン」にユーザーアカウントを作成
  2. 認証方法は「SQLServer認証」にして、ログイン名とパスワードは任意
  3. ユーザーマッピングでレプリケートするデータベースにチェックを入れ、"db_datareader"と"db_datawriter"にチェックを入れる
  • この際アカウントの認証方法はSQL Server認証にする必要があります

■パプリケーションとサブスクライバを設定する

 主な設定方法に関しては、Microsoftのサイトなどにも解説されているのでそちらを参考にする。
トランザクション パブリケーションの更新サブスクリプションを有効にする方法 (SQL Server Management Studio)
トランザクション パブリケーションに対して更新可能なサブスクリプションを作成する方法 (SQL Server Management Studio)
  • 更新可能なサブスクリプション用のログイン」ページで、”サブスクライブ用のアカウントを作成する”で作成したアカウントとパスワードを入力する。
  • ExpressにはAgentが無いため、ディストリビュータはパブリッシャ側に置く

■パプリケーションにユーザーを追加する

 最後にパプリケーションのプロパティを開き「パプリケーション アクセス リスト」のページで、実際にサブスクライバ側のサーバに接続してデータを更新するユーザーのアカウントを追加します。

2012年2月20日月曜日

WiXでファイアウォールの例外登録

最近のWindowsはセキュリティが向上した反面、システム開発の立場からは非常にやりにくい状況になっています。特にファイアウォールに関しては Windowsファイアウォールのほかにも、各種セキュリティーソフトなどそれぞれに設定方法が違って頭を悩ませるには十分の内容です。

WiX3.0以降でファイアウォールの例外登録ができることがわかったので、備忘録として設定方法について記録しておきます。

まず、ファイアウォールの機能はExtensionとして提供されているので、ソース(*.wxs)とコンパイル(Candle)、リンク(Light)の3箇所に手を加える必要があります。

■ソース

FirewallExtensionを使用するためには、まずはじめにWix要素に「FirewallExtension」を名前空間「fire」としてインクルードするための一文を追加する必要があります。
<Wix xmlns="http://schemas.microsoft.com/wix/2006/wi" xmlns:fire="http://schemas.microsoft.com/wix/FirewallExtension">
次に、ファイアウォールを設定したいFile要素もしくはComponent要素に、FirewallException要素を追加します。下の例はアプリケーションの実行ファイル(myapp.exe)に対して通信を許可する例外を追加するものです。

このほかにも特定ポートなどの通信を許可する設定などもできるようです。
<File Id="myapp.exe" Name="myapp.exe" Source="D:\MyApp\myapp.exe" KeyPath="yes">
    <fire:FirewallException Id="myapp.exe" Name="MyAppName" Scope="any"/>
</File>
※ファイアウォールの要素名には接頭辞「fire:」をつける必要があります。

■コンパイル&リンク

インストーラのコンパイルとリンクの際には、引数に"-ext"を使って「WiXFirewallExtension」ライブラリを追加する必要があります。
candle.exe myapp.wxs -out myapp.wixobj -ext WixFirewallExtension

light.exe myapp.wixobj -ext WixUIExtension -ext WixFirewallExtension -cultures:ja-jp  -out myapp.msi -pdbout myapp.wixpdb myapp.wixobj
以上です。

赤で書いたところが追加が必要なところです。

2012年2月17日金曜日

既定のブラウザ(メールクライアント)の設定が毎回出てくる

 ブラウザやメールクライアントにMicrosoft製の製品以外を使用していると、まれに既定のブラウザやメールクライアントの設定を毎回聞いてくることがあります。
 この不具合による問題点と解決方法を以下に説明します。

■問題点

このような症状が出ている場合、次のような問題も発生します。
  • 毎回既定の設定を聞いてくる
  • アプリケーションからメールに添付して送信しようとするとエラーになる、もしくはOutlookExpressが起動する
  • アプリケーションからURLを開こうとするとエラーになる、もしくはInternetExplorerが起動する

■解決方法

次の設定を行うことで既定のブラウザやメールクライアントを変更することができます。
  • Windows XP

  1. コントロールパネルを開き「プログラムの追加と削除」を起動します。
  2. ダイヤログの左端にある「プログラムのアクセスと既定の設定」を選択します。
  3. 右の枠から「カスタム」を選択して、既定のブラウザやメールクライアントにチェックを付けます。
  • Windows Vista/7

  1. スタートメニューから「既定のプログラム」を選択し「コントロールパネル」の「既定のプログラム」を開きます。
  2. 次に「プログラムのアクセスとコンピュータの既定の設定」を選択します。
  3. 「カスタム」を選択して、既定のブラウザやメールクライアントにチェックを付けます。 

■参考資料

Thunderbirdの索引ファイル(msf)の破損について

Thunderbirdを使用していると稀にmsfファイルが破損したので修復をしてください。という類のメッセージが表示されることがあります。
これが表示されると受信ファイルなどの内容が表示されないなどの問題が出て非常に使い勝手が悪い・・・

また、msfファイルが破損していると内容が表示されないまでも、Thunderbird全体のパフォーマンスが落ちるなどの不具合もあるようです。

これの対処方法について説明します。

■症状

 Thunderbirdを起動すると、次のようなメッセージが表示される?
症状を確認していないためダイヤログの画像はありません・・・

■対処方法

問題の発生したフォルダのプロパティを表示して、「フォルダを修復(R)」ボタンを押すだけ。

■注意事項

 フォルダの修復を実行すると、メールの重要度やスターマークなどの情報が失われるらしいので注意してください。確認した限りではそれらの情報は失われてませんでしたが・・・