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2017年12月18日月曜日

GPOを使ったWindows10の管理について

 グループポリシーを使ってWindows 10を管理する際に注意する点について、現在わかっている範囲の注意点を記録します。

 Windows 7までのクライアントPCをGPOで管理していて、そのままWindows 10の管理に移行すると問題が発生することがあります。
 それらの項目とその影響について簡単にまとめています。同じく悩んでいる人の参考になれば幸いです。

影響のあるGPOの項目

  • 一時記憶された移動プロファイルのコピーを削除する
  • インターネット上のWindows Updateに接続しない
  • イントラネットのMicrosoft更新サービスの保存場所にある署名済み更新を許可する

■一時記憶された移動プロファイルのコピーを削除する

 移動プロファイルを使っているコンピュータでユーザーがログオフした際に、ローカルPCからプロファイルの情報を削除します。
 セキュリティのことを考えてクライアントPCに個人情報を残さないように、この項目を設定しているとはまることが多いです。

場所

コンピュータの構成 > ポリシー > 管理用テンプレート > Windowsコンポーネント > Windows Update

英語表記

Delete cached copies of roaming profiles

影響

  • Windowsストアが使えない
  • ストアアプリが使えない
  • ログインするたびにスタートメニューが初期化され、インストールしたアプリケーションのショートカットが消える

■インターネット上のWindows Updateに接続しない

 WSUSを使っていると下手にWindows Update上から更新プログラムをダウンロードされないように制限をかけることが多い項目と思われます。
 WSUSの製品と分類の説明を見ていると"Windows 10 Feature On Demand"が「オプション機能」に該当するというように説明されていますが、英文の別の記事内の説明ではWSUSはこの項目をサポートしていないと説明されています。

場所

コンピュータの構成 > ポリシー > 管理用テンプレート > システム > ユーザー プロファイル

英語表記

Do not connect to any Windows Update Internet locations

影響

  • アプリと機能内のオプション機能の管理で機能の追加できない
  • 開発者モードに変更できない

■イントラネットのMicrosoft更新サービスの保存場所にある署名済み更新を許可する

 WSUSを使っているとクライアントPCはイントラネット上のサーバから更新プログラムをダウンロードするため、この設定が必要かと思っていたら大間違いでした。
 この項目を有効にしていると署名が一致しないためダウンロードしたファイルが破棄されWindows Updateが失敗します。
 ちなみにWindows7までは問題なく成功するため原因がわかりにくいです。

場所

コンピュータの構成 > ポリシー > 管理用テンプレート > Windowsコンポーネント > Windows Update

英語表記

Allow signed updates from an intranet Microsoft update service location

影響

  • Windows Updateの更新プログラムのダウンロードに失敗する